目の痒みのサイエンス [MB Oculista no.146]
目の痒みのサイエンス [MB Oculista no.146]

販売価格: 3,300円(税込)
在庫あり
商品詳細
痒みの基礎知識 | 冨永 光俊ほか |
痒みメディエーターとモジュレーター,表皮内神経線維,脊髄グリア細胞に着目した末梢性痒みの感作・増強機序を中心に痒みの基礎知識について概説する. | |
痒みの分子機序 | 石氏 陽三ほか |
痒みは末梢と中枢の神経系が関与する,皮膚疾患や全身疾患で起こる不快な感覚である.様々なメディエーターや受容体が関与し,慢性の痒みでは感作が重要である.痒みは皮膚,脊髄,脳で制御される. | |
目の痒みと記憶型病原性Th2細胞 | 横山美樹子 |
慢性アレルギー性結膜炎の病態形成には記憶型病原性Th2(Tpath2)細胞が重要な役割を持ち,IL−33−ST2−CGRP経路が病的痒みの誘導に関与している. | |
目の痒みを抑制するための抗アレルギー点眼薬およびステロイド点眼薬の効果的な使用方法 | 岡本 茂樹 |
痒みを主訴とする季節性アレルギー性結膜炎患者には,ヒスタミンH1ブロッカー点眼薬単独の処方で事足りるが,強い充血を伴う患者にはステロイド点眼薬を併用する. | |
目の痒みと免疫抑制点眼薬 | 小路 梨華ほか |
春季カタルの治療に用いられる免疫抑制点眼薬は,結膜での炎症のみならず目の痒みを抑制する.目の痒みおよび免疫抑制点眼薬の作用機序について概説する. | |
アレルギー性結膜炎治療における眼瞼クリームの奏効機序 | 山田 和人 |
アレルギー性結膜炎治療剤の新たな剤形である眼瞼クリームについて,従来の点眼剤治療との違いや,その奏効機序について概説する. | |
眼瞼炎と痒みの原因とコントロール | 矢上 晶子 |
皮膚科診療では難治性眼瞼炎によく遭遇する.アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎が主な疾患であり,原因物質の回避と外用薬,保湿剤での治療が重要である. | |
円錐角膜の発症・増悪とeye−rubbing | 原 祐子 |
円錐角膜の発症・増悪の原因は未だ不明であるが,eye−rubbing(目をこする)という機械的侵襲が関与している可能性について文献的に考察する. | |
アトピー眼合併症 | 松田 彰 |
顔面の皮疹が重症であるアトピー性皮膚炎において角結膜炎,白内障,網膜剝離,緑内障などの眼合併症が生じやすく,視機能障害を残す症例もある. | |
IL−4/IL−13抗体製剤による眼合併症 | 庄司 純 |
アトピー性皮膚炎の2型炎症治療に用いるデュピルマブ,トラロキヌマブ,レブリキズマブでは,結膜炎が共通した有害事象とされ,眼科の治療介入を必要とする. |
商品仕様
著者 | 海老原伸行/編 |
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出版社 | 全日本病院出版会 |
発刊年 | 2025年5月 |