OCTできわめる 新生血管型加齢黄斑変性の診療アトラス

OCTできわめる 新生血管型加齢黄斑変性の診療アトラス

販売価格: 14,190円(税込)

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商品詳細

黄斑専門医の思考プロセスを日常外来で実践し診断・薬剤選択・投与間隔の迷いを確かな判断へ
活動性評価から長期管理まで実践的アプローチを体系化

新生血管型加齢黄斑変性(AMD)の診療は、大きく変わりつつあります。
これまで診断や病型分類、疾患活動性の評価に重要な役割を果たしてきた蛍光眼底造影は、造影剤による副作用のリスクや患者への負担を伴います。一方、光干渉断層計(OCT)の高性能化と光干渉断層血管撮影(OCTA)の普及により、現在では多くの症例で、OCT・OCTAを中心とした画像所見から黄斑新生血管(MNV)の存在やタイプを判断し、滲出性変化を評価することが可能になっています。『新生血管型加齢黄斑変性の診療ガイドライン』でも、ほかの検査所見からMNVの存在が明らかな場合には蛍光眼底造影を必須としない考え方が示されています。
OCTはすでに多くのクリニックや市中病院に普及し、抗VEGF薬硝子体内注射も日常診療で広く行われています。つまり、高齢化に伴って患者数が増えるなか、地域の眼科医にも、AMDを診断し、治療し、長期に管理する力がこれまで以上に求められています。

本書では、
・OCTでどのスキャンを確認すべきか
・fluidをどう評価するか
・OCTAのprojection artifactやsegmentation errorをどう見抜くか
・1型、2型、1+2型、3型MNVをどの所見から判別するか
・ポリープ状病巣をどう疑うか
・よく似た黄斑疾患をどこで見分けるか
新生血管型AMD診療で実際に迷いやすいこれらのポイントを、豊富な実画像を用いて段階的に解説します。
さらに、本書が扱うのは「診断」までではありません。抗VEGF薬の選択、固定投与・必要時投与・treat-and-extend、治療反応が不十分な症例での薬剤切り替え、光線力学的療法(PDT)の追加、パキコロイド新生血管症への治療、ポリープ状脈絡膜血管症に伴う黄斑下血腫への対応、さらには治療を行わず経過観察すべきquiescent MNVや瘢痕病巣まで、診断後に生じる「次に何をするか」を具体的に示します。
また、抗VEGF治療では、薬剤を投与すること以上に、その後の判断が重要です。本書では、dry maculaをどこまで重視するか、導入期治療への反応からその後の経過をどう予測するか、投与間隔をいつ延長し、いつ短縮するかを実際の画像経過で提示。さらに、眼内炎症、網膜色素上皮裂孔、網膜下線維性瘢痕など、治療中に見逃したくない合併症についても取り上げています。
そして「Chapter6 症例で学ぶ読影から治療まで」では、1型MNV、2型MNV、3型MNV、1+2型MNV、ポリープ状病巣、パキコロイド新生血管症など9症例を収載。初診時の画像から「何を読むか」を示し、診断のポイント、治療方針、さらに数ヵ月から数年にわたる治療経過を連続した画像で追います。抗VEGF薬で投与間隔を順調に延長できた症例だけでなく、滲出再燃によって投与間隔を短縮した症例、薬剤を切り替えた症例、PDTを追加した症例も収載しており、「この画像をどう解釈し、次に何をするのか」という専門医の臨床思考を、実際の診療の流れに沿って学ぶことができます。

蛍光眼底造影ができないからAMD診療は難しい、OCT所見には自信があるが治療方針には迷う、抗VEGF治療を始めたものの投与間隔の調整や難治例への対応に悩む。そのような眼科医にこそ手に取ってほしい実践的な診療アトラスです。

目次

Chapter 1 新生血管型AMDの画像検査
 マルチモーダルイメージング
 OCTのスキャンパターン
 OCTによるfluidの評価
 OCTA画像を読影する際の注意点
 Projection artifact
 Segmentation error

Chapter 2 新生血管型AMDの初期病態とMNV分類
 初期病態
 MNV分類の基本
  1型MNV
  ポリープ状病巣
  2型MNV
  1+2型MNV
  3型MNV

Chapter 3 新生血管型AMDと鑑別を要する黄斑疾患
 中心性漿液性脈絡網膜症とパキコロイド新生血管症(1型MNV,ポリープ状病巣なし)
 ドルーゼンと新生血管型AMD(1型MNV,ポリープ状病巣なし)
 Acquired vitelliform lesionと新生血管型AMD(2型MNV)
 網膜細動脈瘤破裂とポリープ状脈絡膜血管症に伴う黄斑下血腫
 糖尿病網膜症と新生血管型AMD(3型MNV)
 網膜色素線条に伴うMNVと新生血管型AMD
 近視性MNVと新生血管型AMD(2型MNV)
 近視性単純型黄斑部出血

Chapter 4 新生血管型AMDの治療戦略
 抗VEGF薬の種類
 抗VEGF薬の投与レジメン
  固定投与
  必要時投与
  treat-and-extend
 抗VEGF薬の切り替え
 光線力学的療法
 抗VEGF薬の効果が出やすい/出にくい症例の特徴
 パキコロイド新生血管症に対する治療
 ポリープ状脈絡膜血管症に伴う黄斑下血腫に対する治療
 治療の必要がない症例
  Quiescent MNV
  瘢痕病巣

Chapter 5 治療中のモニタリング
 Dry maculaの重要性
 導入期治療の効果判定の重要性
 治療関連合併症への注意
  眼内炎症
  網膜色素上皮裂孔
  網膜下線維性瘢痕

Chapter 6 症例で学ぶ読影から治療まで
 症例1 1型MNV,ポリープ状病巣あり:抗VEGF薬treat-and-extend
 症例2 1型MNV,ポリープ状病巣なし:抗VEGF薬treat-and-extend
 症例3 2型MNV:抗VEGF薬treat-and-extend
 症例4 2型MNV:抗VEGF薬切り替え
 症例5 3型MNV:抗VEGF薬treat-and-extend
 症例6 1+2型MNV(ポリープ状病巣あり):抗VEGF薬treat-and-extend
 症例7 1+2型MNV:抗VEGF薬treat-and-extend
 症例8 パキコロイド新生血管症:抗VEGF薬併用半量光線力学的療法
 症例9 1型MNV,ポリープ状病巣あり:抗VEGF薬から光線力学的療法への切り替え

商品仕様

著者 松本英孝(群馬大学医学部附属病院眼科) 星野順紀(群馬大学医学部附属病院眼科)
出版社 三輪書店
発刊年 2026年10月