Brush up眼感染症―診断と治療の温故知新―(MB OCULISTA no.72 2019.3月増大号)
Brush up眼感染症―診断と治療の温故知新―(MB OCULISTA no.72 2019.3月増大号)
販売価格: 5,500円(税込)
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商品詳細
眼感染症をエキスパートが徹底解説した増大号。 主な疾患の診断と治療、眼感染症に関わる最新知識、気になるトピックスまで幅広く 網羅。日常診療に必ず役立つ1冊です!
眼感染症レビュー | |
細菌性結膜炎 | 宮本 龍郎 |
細菌性結膜炎では眼脂や結膜擦過物を塗抹検鏡し,起炎菌を推定したうえで治療を開始し,分離培養検査で薬剤感受性を確認したうえで治療の継続について検討することが重要である. | |
アデノウイルス角結膜炎 | 北市 伸義 |
疾患概念が確立されて60年以上になる.その間に迅速診断キットが開発されて普及した.近年は抗アデノウイルス効果を示す安全な消毒薬が開発されている. | |
細菌性角膜炎 | 出口香穂里 |
細菌性角膜炎患者をみるときの問診・診察・塗抹検鏡と培養のポイントと,それらから推察される病原体に対する治療方針について詳しく述べる. | |
ウイルス性角膜炎 | 細貝 真弓 |
角膜炎の原因となりうる主なウイルスは,ヒトヘルペスウイルスである.起因ウイルスや病変の主座によって,多彩な臨床像を呈し,病態に応じた治療法が必要である. | |
真菌性角膜炎 | 横倉 俊二 |
真菌性角膜炎は糸状菌か酵母菌が原因となり,各々特徴的な所見を呈する.角膜擦過物の鏡検と培養が診断に必須である.点眼・全身投与薬としてボリコナゾールの使用頻度が近年高まっている. | |
アカントアメーバ角膜炎 | 中川 迅 |
アカントアメーバ角膜炎は主にコンタクトレンズ装用が原因となり発症する,感染性角膜炎である.特徴的な臨床像から早期診断&早期治療を行うことが重要である. | |
術後眼内炎 | 堀田芙美香 |
疑った時点で速やかに治療を開始することが重要である.起炎菌同定のために検体を採取し,バンコマイシンとセフタジジムを使用した治療を行う. | |
濾過胞炎(緑内障インプラント手術後感染症含む) | 望月 清文ほか |
濾過胞感染は最も忌むべき濾過手術後の合併症で,予防が重要である. | |
内因性眼内炎 | 戸所 大輔 |
内因性眼内炎は菌血症や他臓器の感染巣から血行性に眼内炎を生じた病態である.重篤な全身感染症による臓器病変の1つであることに注意して診療にあたる必要がある. | |
涙?炎・涙小管炎 | 岡島 行伸 |
涙?炎・涙小管炎は診断に苦慮することが多い.近年メタゲノム解析などの遺伝子解析により成因の解明が可能となりつつある. | |
眼感染症―診断と治療の未来像― | |
塗抹検鏡の重要性 | 鳥山 浩二 |
病原微生物の検出は感染症診療の根管であり,塗抹検鏡はその最も基本的な手技である.感染症を見たら塗抹検鏡を行う習慣をつけておくことが望ましい. | |
培養の重要性と限界 | 坂本万寿夫 |
培養は感染症診断におけるゴールドスタンダードである.有意義な結果を得るためには,その限界と適切なサンプリングや至適培養条件を知る必要がある. | |
PCR | 鈴木 崇 |
PCRやreal time PCRは,少量のサンプルから高感度に病原体遺伝子を検出することが可能で,眼感染症の診断に有効である. | |
メタゲノムの臨床応用 | 江口 洋 |
メタゲノム解析は,検体内マイクロバイオームを網羅的に解析し,既知の感染症や起炎菌不明例に新たな知見をもたらす有用な解析であり,さらなる臨床導入が望まれる. | |
眼感染症topics | |
周術期の抗菌薬はいつやめるべきか | 子島 良平 |
周術期の抗菌点眼薬の予防的投与の適切な期間については未だ議論の余地がある.しかし抗菌点眼薬の長期使用で耐性化が誘導される可能性があることから,今後,予防的投与期間の短縮について議論を深める必要がある. | |
術後眼内炎の最新事情 | 井上 智之 |
白内障手術の術後眼内炎に対する前向き多施設共同研究から,本邦の白内障手術周術期の実態や術後眼内炎の発症率(0.025%)が明らかになった. | |
レアケースから学ぶ | 上野 覚 |
誰でも日常診療でレアケースに出くわしている可能性がある.それを発見し報告することで間接的医療貢献ができ,後世の眼科医へ学術的財産を残せる. |
商品仕様
出版社 | 全日本病院出版会 |
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発刊年 | 2019年3月 |